【大阪保育研究所】大阪保育運動センター

大阪保育研究所は、創設以来、保育・学童保育実践、運動が必要としている課題を研究テーマに
4つの部門にわかれて調査、研究活動をしています。
研究方法はテーマに応じて常に研究者や専門家の協力を得て、
父母・保育者・指導員の参加のもとに、研究プロジェクト方式をとっています。
さらに、保育実践や運動上、緊急性を要するものについては、課題別研究会を開催しています。

入会については、お問い合わせください。年会費は3,000円です。

研究活動Research activities

A部門－子どもの発達と保育内容－

「劇」づくり研究会

　劇づくり研究会では、毎回2~3本の実践をみんなで見合いながら討議しています。文書や口頭、動画等での他園の実際の取り組みを見られること自体が、まずとても有意義で、参加者自身の保育実践を拡げていく学習の機会となります。また、保育実践に見られる子どもの姿をもとに交わされる議論からは、深い視点を得ることができます。どんな絵本にしようか、どんな道具にしようか、身ぶり表現をするときにどう進めたらよいのか、春の頃はどんな保育をみんなはしているのだろうか等々、具体的な保育の悩みを出し合いながら、みんなで実践をより豊かにしていくことを考える研究会となっています。そして、年に2回は、劇相談会も行っています。担当クラスによって分かれて相談を行いますので、劇の取り組みについて気軽に尋ねることができます。是非ご参加ください、お待ちしています。

2歳児研究会

　2歳児研究会は、参加者で議論した内容をまとめて出版する計画で2022年度に始まりました。2歳児1年間の自然との関わりと身ぶり表現についての実践記録から、2歳児らしさについて検討しています。「身ぶり表現」「環境」「道具」「絵本」という4つの視点から、記録を詳細に分析し議論しまとめています。議論を繰り返すことで、自然との豊かで多様な実体験、保育者の発話、役から役へと自由に移ろいながら遊ぶ姿、怖いこと、個人差の大きさ、道具の重要性等、いくつかの視点も挙がっています。参加者は保育実践をしながら分析し、まとめているため、時間と労力がかかります。しかし、保育を多角的に捉えることで、参加者の現場での保育実践に、そして、子どもをどう見るかということに、変化を与えてきたように思います。この先は、討議した内容をどうわかりやすく読む人に伝わる本としてまとめるかという課題に取り組みます。